足は大地に、目は星に

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先週は、「しっかりと足を地面に」がテーマであるセッション2を行う機会が続きました。そういえばこのテーマって、と思い出したのが、

Keep your eyes on the stars, and your feet on the ground.

第26代大統領、セオドア・ルーズベルトの名言ですね。
新入社員時代の研修か、または読んだビジネス書か、そのへんで見つけた「足はしっかりと地につけて、目はしっかりと星を目指せ」と、シンプルながらもちょっと素敵で残る言葉だなあと印象的だった名言を思い出し、ブログタイトルにいただきました♪

さて、繰り返しになりますが、セッション2の主なテーマは「」です。(それぞれのセッションのテーマについては、コチラ
人間の足の骨は片足で28個もの骨で構成されており、パズルのように組み合わされて筋肉や靭帯、腱でつながれて、3つの見事なアーチを作っています。足の骨について勉強する時、有名な建築物の写真を例に説明が行われることも少なくありません。

   

え、私の絵心?気にしちゃダメです!!
歩くとき、足はかかとで着地して外側のアーチを通って体重を足のつま先側に移し、横のアーチで小指側から親指側に移動、そして親指側で蹴り出して身体を前に運ぶ、という動きの連続となります。
ロルフィングを学び始めた頃、ただ「歩く」という何気なくしている動作の中に、こんなにも複雑な動きが行われているのか!と驚きました。

そしてそして、「足」様は身体の中で決して広くない面積で身体の全体重を支えており、あらゆる動作の要ともいえます。
全体重を支えているので、負担もけっこうなものです。ちょっとした日常動作の癖、合わない靴、長時間の立ち仕事などでアーチが崩れてしまい、それは全身の姿勢に大きく影響します。

先週来てくださったクライアントさん達は、みなさんそこまで大きくアーチが崩れていたわけでもなく、日常でしっかり足を使われているな、という印象でした。
それでも、セッションが終わった直後は歩き方が大きく変わり、それに全身がついていかず、ロボットのような歩き方になってしまい、戸惑っておられました。不思議で面白いことに、先週セッション2を受けたクライアントさん全員が、同じような状況になりました。
いくつか座ったポジションでのワークをやって、最終的には全身の動きも馴染んだ状態でセッションを終えることができましたが、少し時間をおいて、この新しい歩き方が身体に馴染むか、それとも元の歩き方に戻るのか、はクライアントさん次第。
そこが、ロルフィングの面白いところだなと思います。歩き方も、やはり人それぞれのバックグラウンドがあります。

・今やっている、もしくは昔やっていたスポーツでついた癖
・歩くときの感触の好き嫌い
・よく履いている靴…などなど

その身体に根付いたバックグラウンドを塗り替えて、新しい動きを取り入れるかどうか、それは身体がちゃんと選択してくれます。元に戻ったからといってそれが悪いことではありませんし、それにもちゃんと理由があります。
セッション2であるワークをして得た新しい歩き方はすぐに元に戻ってしまったのに、後のセッションで全く同じワークをしたら、定着した、ということもよくあります。
身体は、自身にとっていいなと思ったものを、いいなと思ったタイミングで受け入れる機能がちゃんとついています。

余談ですが、私はロルフィングを受けてから「靴」に厳しくなりました。前まではそこまで「履きやすさ」や「歩きやすさ」を重視しておらず、どの靴もそんなに「歩きにくい」と思ったことはなかったのですが、昔履いていたはずの靴で歩けなくなってしまったのです!無理して履くと、変な靴擦れができたり、膝や股関節に痛みが出て来たり。おかげで、軽くて足の動きを邪魔しないような靴しか履けなくなりました…(そういう靴って、だいたい可愛くないお値段だったりします…!!)

足がしっかりと地面を踏みしめるようになると、不思議と身体全体は上に伸びたような感覚があります。そして、視界はより上に、遠くに。
まさに、Keep your eyes on the stars, and your feet on the ground.
数週間後、一瞬のロボット経験に戸惑ったクライアントさん達は、果たしてどんな歩き方になっているのか。もしかしたら、しばらくは全身の調整で違和感に悩むかもしれません。またお会いしてお話を聞くのが、ちょっと楽しみです。^^

 

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