筋膜のお勉強①

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本格的な冬の寒さと乾燥が到来し、周りも体調を崩している人が増えて来ました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
私は比較的寒い季節は好きで、寒さには強いのですが、急に乾燥が気になるようになりました。特に、手!ボルダリングで手をチョーク(滑り止め用)まみれにする上に酷使しているせいか、日常の家事のせいか…何にせよ、身体に触る仕事なので荒れ放題の手じゃまずかろうとこまめにハンドクリームは塗っていますが、油断するとすぐにガサガサして来てしまいます…!

さて、先週末はまたまたお勉強の週末でございました。内臓についてのセミナーと、同じロルファーさんが主催している筋膜についてのセミナーの2本立て。
内臓セミナーについては、来週にもまた参加するのでまとめて書くことにして、今回は横浜でご活躍されているロルファー、大橋篤史さんによる「筋膜リリースセミナー 基礎編」について書こうと思います。
こちらのセミナーを受講しようと思ったきっかけは、同じロルファーの方による筋膜についての話を聞いてみたかったこと、そして、セミナーの紹介ページにも書かれている、”「明日から使える○○「○分で痛みを完治させるテクニック!」などといった即効性のある情報やスキルをお伝えしません。参加者の皆さんにとって長く続くであろう臨床・スポーツ現場・レッスンの中で、溢れかえった情報に惑わされないための礎作り”という文章に惹かれたからです。正直、私はまだまだ経験が浅く、実践を交えて礎作りをしっかりとしながら経験値を積んでいきたいと常々思っていたので、見つけた瞬間にコンタクトをとりました。(しかし、横浜遠いなー…朝早いわー…と一瞬躊躇したことは内緒です)

今回のセミナーの参加者は理学療法士、作業療法士、鍼灸師、柔道整復師など、身体に携わる仕事の方が多く、基本的な解剖学知識は既にある方々。全部で16名の参加者でした。
 
まずは、基本的な筋膜の解剖学から始まります。筋膜については、今までトレーニング中に学んだり、本を読んだり動画を見たり、はありましたが、きちんと日本語で学ぶのは実は初。やはり、母国語で聞くと自分の中にもやっとあった知識がよりクリアになります。大橋さんが重要視している筋膜の特徴や、ロルフィングのセッションで重視していることなども織り交ぜて聞けたので、とてもとても勉強になりました。
また、実際に筋膜の各層(皮膚→表層→深層→骨膜)の触診のコツ、そして組織の反応の変化のプロセスなど、実技で体感する時間は期待どおりたっぷりありました。大橋さんに一緒に触ってもらって各層に沈んだときの組織の変化を確認してもらったり、変化の基準となる感覚を教えてもらったりすることで、今までよりも明確な意図をもってアプローチできるようになったと思います。
以前も書きましたが、やはり実際に身体を触ることが一番。自分で勉強にしようと思えばできるのに、何でコストをかけてセミナーに参加しているかというと、ほんとそれなんです。構造、機能を熟知している人の元で色々な身体を触りたい…!(※痴漢ではありません)今回は参加者が16人なので、なかなか多い人数の身体を触り触られ、の貴重な機会でした。同じように人の身体を触る仕事の方がほとんどだったこともあり、触られる立場で人の触り方を観察できることも非常に参考になりました。あ、ここはこういう触り方だとより心地いいんだ、ここは動かすときに早く動かすと触られている方もちょっとわかりにくいんだな、などなど体感することで、意識するポイント、気をつけるポイントなどが自分の中で明確になりました。

一番衝撃を受けたのは、「組織(筋肉/筋膜)の抵抗の方向は、同じ場所であったとしても、層が異なれば変わる可能性がある」ということでした。
筋膜にアプローチするとき、多くの場合は筋膜に沈み込んで、組織が行きたい方向に手を動かします。組織の抵抗があるところで「その抵抗を溶かすイメージ」や「水分、潤いを与えるイメージ」で沈み続け、抵抗がなくなったらまた組織が行きたい方向へ…という流れで動いていきます。トレーニング中は、よく「The body tells you the direction(カラダが行くべき方向を教えてくれる)」と教わりました。(そして、よくTell meeee!!(教えてェェェ!!)と叫んでました…)まさに、「身体の声をきく」というやつですね。それが、時々混乱することがあったのですが、きっとアプローチの途中で意図せず層を変えてしまったりしていたのかも、と思い当たりました。表層なのか、深層なのか、どこの層にアプローチしているか?をちゃんと明確に確認することで、より適切なアプローチが取れるのだと再認識しました。

やはり、身体というものは学べば学ぶほど奥が深いです。未だに解明されていないことも多く、解釈も人によって異なったり、新たな事実発覚で今まで信じていた事実が崩れたり、ということもあります。
「身体についての知識や経験なら任せて!」と胸を張れるようになるにはどれだけ長い道のりが待ってるんだろ、と考えると意識が遠のきそうになるばかりですが、地道に礎作りをして長い道のりの一歩ずつを歩いていきたいと思います。

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