ロルファーのレリゴー(?)な価値観

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ロルファー(ロルフィングを提供する施術者のこと)に共通する価値観で、とても好きなものがあります。といっても、まだそんなに多くのロルファーさんを知っているわけではないので、知っている範囲で、という話ではありますが、多かれ少なかれ共通しているんじゃないか、と思っています。

それは、「ひとりひとりの価値観を大事にして、尊重する」ということ。
一番最初に私がロルフィングを受ける前、カウンセリングのときの会話に、こんなやりとりがありました。それは、自分の姿勢に関して私がこんなことを言ったときのこと。

「からだが歪んでいる気がするので、正しい姿勢になりたくて…」
あなたにとっての正しい姿勢、ってどういうことですか?

…え?と固まったことを、今でも覚えています。
よくある、「背筋が伸びて」とか、「マリオネットのように頭が天井からつられている感じ」とか、「正しい姿勢」のイメージは色々ありましたが、「自分にとって」の「正しい姿勢」なんて、考えたことはありませんでした。
結局、そのときは「今の歪んでいるだろうな、という感覚を無くしたい」とか、「正直、自分にとっての正しい姿勢がわからないので、しっくりする姿勢を見つけたい」とか、ふわっとした答えをしたような気がします。
でも、それを否定されたり、もっとしっかり考えなきゃ、と言われたり、ということはなく、「じゃあ一緒に探していきましょう」というように緩やかにセッションが始まりました。
セッションを重ねても、「こんなんでいいんだろうか…」というようなことしか言えなかった私でしたが、一度も否定されたり、○○すべき、というようなことを言われることはなく、そのときの私の感覚や言葉をしっかりと受け止めてもらえました。

これは、トレーニングを開始して他のロルファーさんに会ったときも同じでした。○○すべき、○○しないとだめ、というような言葉は一切使いません。今の、ありのままの自分の感覚を自覚して、言葉にすること。それに対して、今自分がどうしたいか、をきちんと考えること。これが、徹底されていたように思います。
トレーニング中にも、人のパニック状態を目の当たりにしたり、突然号泣したり笑い出したり、といった普通だったらちょっと異常事態、オロオロしたり慌ててしまうようなことが何度かありました。それでも、「なんなんだ?!」と驚いたり、ましてや引いたりするような空気は一切なく、その人に今起きている現象をありのままに受け止めていました。その場の空気はむしろとても冷静で穏やか、「何が起こったって不思議じゃない」、「何が起きても大丈夫」という雰囲気ですらあり、その場にいる私も不思議ととても穏やかでした。

また、トレーニングでは身体観察(ボディリーディング)という、人のからだを見て受けた印象をそれぞれ述べる場面が多くあります。立ち方、歩き方などを見て、特徴や癖を観察するのですが、正直に言って私はこれが苦手で苦手で…
みんなに見えているものが見えない、むしろ真逆にすら見える…と一時は本当に悩みました。なので、「ちゃんと正しい身体観察ができるようになりたい」と先生に相談しましたが、かえってきたのは聞き覚えのある答えでした。

君にとっての正しい身体観察、ってどういうこと?

あれ?デジャブだ…
とまたも固まる私に、先生はこう言いました。

「それぞれ、バックグラウンドや文化が違う人間なんだから、見えているものが違うのは当たり前。システムエンジニアをしていた人間が見ているもの、世界と、ダンサーをしていた人間が見ているもの、世界はまるで違う。他の人に見えていて君が見えないものもあるし、君が見えていて他の人に見えないものも必ずあるんだから、自分に見えているものを信じなさい」

私は、「正しく見ないと、やらないと」とか、「他の人のようにできるようにならないと」ということに囚われすぎていたんだな、と実感しました。
他の人のように、なんてできなくてもいいんだ、だって違う人間なんだから。とちょっと開き直りのような感覚が生まれて、そこからは自分に見えたもの、感じたものをある程度信じられるようになりました。

  • その人が今感じていることを、まず信じること。
  • それから、その人がそれをどうしたいと思っているか、を尊重すること。
  • そうすると、人は自然と自分が心地よいと思える方に、からだもこころも変わっていく。(ロルファーが変えようとしても、変わらない)

「正しい」とか、「○○すべき」という一般論ではなく、ひとりひとりの感覚や価値観を大事にする。
これが私にはとても合っていて、10回あるロルフィングのセッションを心地よく最後まで進められた理由の一つだったんだな、と実感しました。
ロルファーの、ありのままを受け入れる、いわばレリゴー(?)な価値観。
(ちょっと古い上に、Let it go="ありのまま"ではないようですが、細かいことは気にしな…ゲフンゲフン)
今後、自分がロルフィングのセッションを提供して行くにあたっても、大事にしたい価値観です。

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