Mentoring Session④ by Anise Smith

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さて、先週にミュンヘンに到着しまして、ちょうど1週間。もう1週間?!と驚きを隠せませんが、今回のクラスを受ける前に必要なMentoring Sessionを受けたり、週末は友人に会うためにスイスのチューリッヒに行ったり、とバタバタしておりました。
チューリッヒ旅行記も追々書くとして、今回はミュンヘンで受けた2回のMentoring Sessionのうち1回目について書きます。

Mentoring Sessionとは、端的にいうとAdvanced Rolfer(ロルファーの上級資格を有するロルファー)から色々教わる機会のことで、その時間で何をするか、テーマは何か、は各自のスキルアップのために自由に決めます。

Basic Training中から合わせて5回受ける必要があり、過去のMentoring Sessionについては過去の記事で記載しています。
(過去の記事「Mentoring Session③  〜心地よい空間、間合いを学ぶ〜」

4回目のMentoring Sessionとなる今回は、ミュンヘンでAnise Smithというロルファーさんに受けて参りました。
以前からミュンヘンに来るたびにお世話になっていた中村かおりさんという同じくミュンヘンで活躍している日本人ロルファーさんにまずMentoring Sessionをお願いしたのですが、その際におすすめのロルファーさんを伺い、名前が挙がった1人がAniseでした。
事務局からMentoring Sessionを受けられるロルファー一覧のリストを渡されるのですが、正直どのロルファーさんがどんな人か全くわからないんですよね…
もちろんwebサイトを見れば大体の情報は載っていますが、怠け癖が大発動して信頼のおけるロルファーさんに聞くことにしました。
結果、大正解でした。

Anise SmithさんとのMentoring Session

とても気さくでフレンドリーな方でした。
そして、英語がわかりやすい!(こことっても重要)
私と同じようにBody Workのバックグラウンドがゼロからのスタートらしく、私が未だに悩む基本的な疑問にもとても丁寧に答えてくれました。
セッションルームは、こんな立派な凱旋門のすぐ近くにあります。

ヨーロッパでは有名なロルファーの1人、Peter Schwind氏の秘蔵っ子らしく、同じオフィス内にPeter Schwindはじめ複数のドクターやセラピストのセッションルームがありました。
こちらではこういうステキな建物やオフィスに、複数のセラピストや医療関係者がシェアオフィスとして入っているパターンが多く、羨ましい限りです。

ミュンヘン在住のBasic Trainingのクラスメイトと一緒に特に聞きたいテーマを事前に考えてAniseにも伝えておき、互いのBody Reading(身体観察)に基づいて進めていきました。

いくつかのテーマの中で私が特に聞きたかったのは、

長座ができない身体のパターンについて、どのようなワークが有効か?

ということでした。
というのも、特に男性のクライアントさんでこのパターンを持つ方が多かったからです。
長座ができない、と聞くとまず思いつくのがハムストリングの硬さなのですが、立位で身体の状態を見たとき、ハムストリングス(太ももの裏)やそこからつながる仙骨の周りを触ったときに特に硬さを感じたり収縮が見られたりするわけではないのに、長座すると骨盤を立てて座ることができない。
骨盤を立てようとすると、ハムストリングが引っ張られてきつくなるパターンが多いのですが、どうもハムストリングを緩めるだけでは解決しないことが多い。
他にどんな可能性があるのか、どういうアプローチで解決するパターンがあるのか、ぜひ聞いてみたかったのです。

可能性はもちろん1つではないのですが、今回フォーカスを当てて教えてくれたのは、仙骨、尾骨まわり。
Aniseは毎回セッションの前に尾骨のテストをするそうで、尾骨が全身にどんな影響を与えるのかを丁寧に教えてくれました。
尾骨や仙骨周り、いわゆるお尻周りには骨盤を安定させている靭帯がたくさんあります。

この靭帯たちをチェックして硬さがあるとしたらどの方向にあるのか?を確認し、それぞれのパターンで効果的なワークを教えてもらいました。(Anise曰く、とってもPeter Schwind流のワークだそう)

また、胸郭と肩がきちんと分かれていることで背骨が自由になり、骨盤が自由になり、それがハムストリングの解放につながるというパターンも多いので、胸郭の可動の状態もチェックするといい、とアドバイスをいただきました。
あとは、下腿。やっぱり身体は全身つながっているので、一箇所を緩めたところで根本的な解決になりにくいことが改めてよくわかる可動域テスト、ワークを教えていただきました。

一緒に参加したクラスメイトは肩こりの原因でよく言われる僧帽筋について聞きたいとのことだったので、今回のMentoring Sessionは首から肩まわり、そして骨盤まわり、と普段のセッションにすぐにでも使えそうなテクニックや経験談をたくさん聞くことができました。
特に、Peter Schwind流というワークはクライアントさんの自重を使って構造にダイレクトに働きかけるものが多くわかりやすかったので、早速使っていきたいと思います。

ということで、もう1回のMentoring Sessionやスイスへの小旅行についてはまた後日。
明日は、ミュンヘンでストがあるそうで朝のバスやトラム、電車が全て止まるそうです。
…日本じゃなかなかできない経験…とはいえ、朝はやめれー!

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