Mentoring Session① by 宮崎良子さん

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Mentoring Sessionについて、トレーニング中は前に使っていたFC2のブログに記載していました。
今回、5回全てのMentoring Sessionが終わったこともあり、こちらのブログに転記します。
2017年2月当時(ロルファーとして認定前)に記載した内容となります。
今以上に独り言のような内容、謙遜ではなくとても読みにくい文章となりますので、興味のある方のみご覧いただければ幸いです。

 

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※下記2017年2月時点(ロルファー認定前)に記載

 

ドイツでのロルフィングのトレーニングでは、トレーニングの狭間に5回のMentoring sessionを受ける必要があります。Phase2とPhase3の間に2回、Phase3のあとに3回の計5回です。
Mentoring sessionとは、とっても簡潔に言いますと、Advanced Rolferという経験を積んだベテランのロルファーの方から今後ロルファーになるにあたり、色々とアドバイスをいただくセッションです。ドラクエ風に言うと、ロルファーが魔法使いアドバンスドロルファーが賢者で、賢者に色々と教わるイメージです。
ベテランロルファーに施術を受けるもよし、逆にこちらが施述をしてフィードバックを受けるもよし、疑問点や理解を深めたいところについて話を聞くもよし、と何でもアリです。個人で受けてもいいし、グループで受ける(ただし最大4人まで)のもアリですが、ちゃんとレポートを提出する必要があります。

私は、第1回目のMentoring sessionを下北沢でロルファーとして活躍されている宮崎良子さんにお願いしました。
本来、Mentoring sessionはERAに所属するヨーロッパのアドバンスドロルファーから受けるようですが、私は普段は日本にいるので、5回のうち2回は日本人のロルファーから受けてもOK、と許可が出ました。過去にMentoring sessionを行ったことがあるロルファーの方を事務局から紹介していただき、その中のベテランロルファーの方々の中で、

①女性ロルファーである
②プロフィールに太氣拳をされているとあった

というほぼ直感で宮崎さんにお話を伺いたいと思い、セッションをお願いいたしました。
特に①の女性ロルファー、という点は私にとって初回のMentoring sessionを受けるにあたってはけっこう重要でした。というのも、日本人女性の平均サイズの私(やや小柄寄りかも)はどうしても身体の使い方がまだ下手くそで、特に自分より大柄なクライアントの身体を扱う時にどうしても余計な力が入ってしまいます。なので、同じようなサイズ感のロルファーの方に身体の使い方について聞きたかった。これがまず1つ。
そして、Phase2で女性クライアントしか扱う機会がなかったので、男性クライアントに対して注意すべき点をできるだけ具体的に聞きたかったのです。
骨格も違うし、筋肉のつき方も違う。そして異性に対しての施述ということで、自分の身体の扱い方も違ってくるはず。

ちょっと余談ですが、トレーニング中に先生方にアドバイスいただいて面白かったのが、「一般的には華奢な女性は痛みに強い。逆に、屈強に見える大男は痛みには繊細なことが多いから、見た目に惑わされず注意せよ」ということでした。
うーん、確かに、今色々な人に協力してもらって身体を触らせてもらっていますが、概して女性の方が少し強めに圧をかけても全然大丈夫!っていう人が多いかも。(もちろん個人差はありますが)
②の太氣拳については、完全に直感です(笑)。ちょっと違いますが、昔太極拳をやっていたことがあるので、単純に興味を惹かれました。

宮崎良子さんとのMentoring Session

前置きが無駄に長くなってしまいましたが、主に下記について伺って来ました。

①Body reading(身体の観察)について
②身体の使い方、感じ方について
③クライアントとのスペースを作る際に気をつけていること

①のBody Reading(身体の観察)については、過去の記事にも書いていますが未だに苦手です。私はいつも身体を観察する際に多くの情報に惑わされてまとめきれず、結局何もわからなくなってしまうということが多くあります。
最初のうちは、下記のように情報を整理するのもいいかも、と観察する際のポイントについてアドバイスいただきました。

・各セッションで重要視するポイントを優先する
(例えばセッション1だと身体の上下のバランス、呼吸。セッション2は足、など)
・身体の上下、前後、左右、のうち特に気になるところを優先する
(例えば一番気になるのはのは左右の偏りか?上下のアンバランスか?または前後のスペースの欠如か?などなど)
・写真から観察する際は、逆さま(頭側を手前にして)から見てみる。また、マス目付きの定規などで見てみるとわかりやすい

特に、各セッションで重要視するポイントについてはトレーニング中に先生方からも言われていたものの、いざとなると目の前の情報量に呆然としてしまうことが多かったので、今後特に気をつけてみようと思いました。
今回は何枚かの写真を使って一緒に見ていただいたのですが、さすが宮崎さんは写真をさらっと見ただけでそれぞれのクライアントの特徴を捉えていました。
全体的に皮膚が緊張している、身体の中心が定まっていない、左右差が一番特徴的、など、私が見ると「言われてみれば…?」くらいにしか捉えられないものでしたが、とても明快にそれぞれのクライアントの印象を述べてくださって、とても参考になりました。

②の身体の使い方、感じ方についても、お話を伺うと自分の課題がより明確になりました。
特に、身体の使い方と感じ方はリンクしているんだなと改めて感じたこと、自分は「感じ方」が見つけられていないということ、が明確になりました。
ロルフィングは、身体の表面だけでなく深部にアプローチします。しかし、身体は強い圧をかけられたり力で押すと、逆に反発して深部に入り込むことは難しくなります。じゃあ、どうやって深部にアプローチするのか?
以前、ロルファーの中山剛志さんにお伺いした「リスニングタッチ」のように、「身体の声を聞く」ことが重要となります。
(「リスニングタッチ」については過去の記事「リスニングタッチって?スペースって?」より)
宮崎さんもやはり、「身体の内面が変わってきた」と感じたら次のアクションへ、と移ることが多いそうです。

か、身体の内面が変わってきた、…かぁ…

正直、私はまだその感覚を掴みとれていません。
何となく、ちょっと緩んで来たかな、とか、さっきより深く入れてきたかな、ということはありますが、そこ止まりです。
だから、時に無理に入ろうとして無駄な力を入れてしまい、自分の身体を疲弊させているんだろうなと自覚しました。
身体の使い方ももちろん学ぶ必要がありますが、この「感じ方」をもう少し見つけていかないと、なかなか自分の「身体の使い方」を変えることは難しい。逆に、身体の使い方を見つけることで、「感じ方」が変わるかもしれない。
そこを見つけるためには、「普段の自分の身体の観察から始めるといいかも」とアドバイスをいただきました。
確かに、やるぞ!と意識しないと、なかなか自分の身体の観察の時間って取れないんですよね。日常に忙殺されているともちろんできないし、普段身体を使う運動といったらボルダリングで、観察する暇もなく夢中で登ってしまうし…!ヨガなど、自分の身体と向き合う時間を強制的に作ろうかな、とちょっと思いました。
あとは、特に背面に手を入れて行うワークのときに男性や大柄な身体だと苦労することが多かったのですが、「無理をしないでクライアントに動いてもらう」こともアリなのだとわかったことが大きかったです。
よく考えればそりゃそうか、ということではあるのですが、周囲がわりと軽々とこなしていたので、自分もできないといけないような気になっていました。何事も無理はいかんということですね…

③のクライアントとのスペースにつきましても、色々と参考になるお話が伺えました。
やっぱりどのロルファーの方も、スペースについてはそれぞれ独自のポイントがあると感じました。共通するのは、遠すぎず、近すぎず、心地よいスペースを作ること。
これも身体と同じで、無理に強く人の心に入り込もうとしても入ることはできません。
重要なのは、クライアント自身が「安全」、「心地よい」と感じること。そうすれば、必要だと思うことは話してくれるし、必要じゃないと思えば話さないままでいい。
たとえ必要かどうかわからないことであっても、話せると思える「安全な空間」を作ること。その重要性が、改めてわかったような気がしました。

朝の10時に下北沢のセッションルームにお邪魔して、結局14時前くらいまでお話を伺っていました。
帰りに、セッションルームの近くにあったベーグル屋さんでベーグルを買い込んで帰宅。とても濃い一日でした…
第2回目のMentoring sessionは、ミュンヘンにてグループで受講予定です。こんな濃い時間を英語で…耐え切れるかな…orz

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