皆さまは、歌を歌うのは好きですか?
私は、得意ではないのですが、歌うのはけっこう好きです。
特に、会社員時代はストレス発散のため「シャウトカラオケ」と称してたまに友人とカラオケに行き、とりあえず「叫ぶ」とか、音程関係なしに「大声で歌う」とかやっておりました(笑)。
あとは、周りを一切気にせず飛び跳ねたり踊り狂ったり、とか。
短時間で一気に身体や場を暖めるために、導入は大体最近ゴタゴタした某ジャニーズグループの「Love you only」だったり、有名なアニソンの「残酷な天使のテーゼ」だったり、は裏話です。
ちょいガチ®︎カラオケ部って?(とロルフィング)
というワタクシの若気の至り、黒歴史の話は置いておいて。
最近素敵なご縁があって出会ったソングレターアーティストの安達充さん(有名な某漫画家さんと同姓同名)の、「ちょいガチ®︎カラオケ部」に参加して参りました。
安達さんは作曲家でもあり、ボイストレーナーとしても活躍している方。
普段から身体のケアはセルフでもきちんと行っており、身体ケアの話で盛り上がったことをきっかけにロルフィングのセッションにも来ていただきました。
安達さんのお話を聞いて、参加してみたいと思ったきっかけは、「誰もが生まれながらに持っているいる、本来の自分の声を出せるようになる」というところでした。
最初は正直、ボイストレーニングなんて縁がないだろうな、と思っていたのですが、その言葉を聞いてワタクシ、俄然興味が出ました。
だってロルフィングのコンセプトとものすごく似てるんだもの…!
ちょいガチカラオケ部 = 理想の声を手に入れるのではなく、本来の自分の声を取り戻す
ロルフィング = いい姿勢、正しい動作を目指すのではなく、本来の自分の身体を取り戻す
ほらね!ほらね!(落ち着け)
普段の生活や育って来た環境などでついてしまった癖を一つ一つ取り除いて、リセットする。そして、本来の自分の力を使えるようにする。
分野は違えど、目指すもの、コンセプトはとても近いのです。
これはやってみたい…!と、大宮での開催が決まった直後に申し込みました。
ちょいガチカラオケ部の効果(とロルフィング)
ちょいガチカラオケ部の中では、序盤で発声の仕組み、普段はどんな発声をしがちなのか、余計な力を使わずに楽に発声するにはどうしたらいいのか、を学びながら、ボイストレーニング。
強制的に腹式呼吸になるような姿勢をとったり、小道具を使って発声のときの口の動きを制限したり。けっこう体育会系で、少し汗がじんわりします。
その後、自分で選んだ曲を歌って行きます。実践大事!
私は普段原曲キーで歌えない曲ばかり選んでみました。
最初はいつもどおりに歌ってみて、途中でアドバイスをいただきます。
それは、序盤でやったボイストレーニングの中で出て来たもので、ちょっと姿勢を変えたり、口や舌動きを制限したり、と本当にちょっと変えるだけ。それなのに、出てくる声が全然違う!ん!です!
私は、歌うときに大きな声を出すために無駄に口を大きく開けて、喉の奥から声を出していたんだな、と実感しました。
普段歌おうとするときよりも全然声を出そうとしていないのに、身体の奥底から伸びるように出てくる声。自分で聞いていても、普段よりも声量が出ているのがわかりました。
しかもしかも、普段原曲キーで歌えなかった歌なのに、原曲キーで歌えちゃった。ということは、音域も広がった、ということ。
自分の声ではよくわからなかったけれど、一緒に参加していた方の歌を聞いていてわかりやすかった変化は、声に深み、厚みが出て聞いていて心地いい感じに声質にも少し変化があった、ということ。
いや、これはすごかったです。
しつこいけれど、全然大きな声を出そうと頑張っていないんです。
普段、いかに口、喉、舌あたりに無駄に頑張ってもらって負担をかけているかがよーくわかりました…!
さらにしつこいけれど、ロルフィングで目指しているのもこれなんです。
◯◯しようと頑張っていないけど、伸びやかに動く身体。
普段、無駄に頑張ってしまって負担をかけていることを自覚して、負担をかけないでも身体は動けるんだよ、と導いていく…!
頑張らないで伸びやかに声が出せると気持ちいい!
最後は、部長(安達さん)の素晴らしい歌で部活は締められます。
これはもう、言わずもがなで素晴らしかったです。
こんな風に歌えたら、前述した黒歴史の私のようにシャウトなんかしなくても、とても気持ちいいだろうなあ、身体と心も解放されていくだろうなあ、とさらにロルフィングとの共通点を再認識しました。
部長のとてもまったり和ませてくれる楽しい雰囲気、「うまく歌わないと…!」というプレッシャーが一切ないのも、この「ちょいガチカラオケ部」の特徴だと思います。
都内や、大阪などでも開催されているようなので、興味がある方はぜひ参加してみてくださいね。
「身体の底から出てくる伸びやかな声」、とても気持ちがいいですよ。