Mentoring Sessionとは、端的にいうとAdvanced Rolfer(ロルファーの上級資格を有するロルファー)から色々教わる機会のことで、その時間で何をするか、テーマは何か、は各自のスキルアップのために自由に決めます。
Basic Training中から合わせて5回受ける必要があり、過去のMentoring Sessionについては過去の記事で記載しています。
以前使っていたFC2のブログにも散ってしまっているので、この機会にこちらに転記してまとめました。
Mentoring Session① 宮崎良子さん
Mentoring Session② Christoph Sommer
Mentoring Session③ 田畑浩良さん
Mentoring Session④ Anise Smith
最後のMentoring Sessionは、ミュンヘン在住の日本人ロルファー、中村かおりさんから受けました。
かおりさんには、初めてドイツに渡ったときからお世話になりっぱなしでした。
ドイツ語なんてさっぱり、英語もだいぶ怪しい状態でいきなり3週間ミュンヘンの郊外で共同生活しながらspectrum(プレトレーニング)に参加の直前に乗り込んで色々とお話を伺い、かなり不安を解消していただいたことから始まり、各トレーニングのPhaseの最中でも、色々な場面でお世話になりました。
特にPhase3では自分も10セッションをかおりさんから受けながら、10セッションの予習と復習を兼ねてトレーニングを進められたので、かなりとてもすごく参考になり助かりました。
そんなお世話になったかおりさんが、今年からMentoring Sessionを提供できる!と聞き、お願いすることにしました。
中村かおりさんとのMentoring Session
かおりさんのセッションルームは、ミュンヘンの中心地のMarien Platz(マリエンプラッツ)から徒歩数分、という素敵なところにあります。
Marien Platzは、駅から出た途端にこの風景。
なかなか圧倒されます。何回も撮っているのに、ついつい来ると写真撮りたくなっちゃって、何枚同じ写真があるかわかりません(笑)。
春になると花が飾られていたり、クリスマスが近くなるとクリスマスツリーが下に現れたり、季節によって微妙に違った顔を見せてくれます。
そんな観光客で賑わう路地を少し入って静かになったところに、かおりさんのセッションルームがあります。
今回も、前回のAnise SmithさんとのMentoring sessionと同じように、ミュンヘン在住のクラスメイトと一緒に受け、事前に聞きたいテーマは連絡しておきました。
内容としてはAniseさんとのMentoring Sessionと同じだったのですが、そのときに時間がなくて聞けなかったことを中心に主に実技中心で教えていただきました。
特に、前回Aniseさんにも聞いたtrapezius(僧帽筋)については、肩こりの原因のひとつとされる筋肉と言われており、日本人、ドイツ人と人種関わらず硬い人が多いこともあって話題の中心となりました。
こちらが僧帽筋です。僧が被る帽子のような形だから、「僧帽筋」と呼ばれているそうです。
とても大きな筋肉です。こやつが固まったら、首も肩も背中もつらそうなことが想像できます。
僧帽筋をべりっと剥がすとその下には重要な筋肉がたくさん隠れていて、僧帽筋だけを緩めてもあまり効果がないこともしばしばです。
また、首周りには繊細な筋肉や神経も通っているので、僧帽筋の上部はあまり力任せにワークすることはできません。
そこで、肩こり、首こりなど肩周り首周りの症状に悩む人には、どんなワークが効果的か?
腕や手との関連性が強いので、僧帽筋自身ではなく腕や手にワークをしたあと、どんな変化が僧帽筋に現れるか?を観察したことがとても面白かったです。
自分たちの身体を使ってBody Reading(身体観察)をして、クラスメイトは肘周り、肘から下を強く緊張させていることがわかりました。
本人は無意識だったのですが、肘周りを無意識に緊張させている人は意外と多く、それが上腕部を伝って肩、首を固めているパターンが多いという話になりました。
私の場合、肘周りを固めていることはあまりなかったのですが、左右の肩の高さが違う…!これは、高さが高い方の身体のどこかを緊張させている可能性が高いので、やはり腕や手にワークして変化を観察しました。
結果、クラスメイト、私共に効果は絶大で手や腕を緩めるだけでかなり肩の高さが変わり、首が伸びたような印象になりました。
もちろんこれだけではなかなか首、肩周りの問題が全て解決!とはいきませんが、まずは手、腕を緩めることで末端から来る緊張がなくなり、その後の首、肩へのアプローチがかなりやりやすくなり、効果的にセッションが進められると実感しました。
私が受けたBasic Trainingでは、腕、手のワークはさらっと軽めに終わってしまったので、効果的な腕、手のアプローチを学べたことはとてもありがたかったです。
その他にも、ハムストリングや首へのワークなどのテクニック、Back workやNeck workなどロルフィングのセッションのクロージングの考え方など、たくさんのことを学べました。
あっという間の3時間で、かなり集中的な内容となりましたが、翌週から始まるSupervision workshopの前に聞いておいてよかった、と思う内容ばかりでした。
そして解散後、そのままZOB(ミュンヘンのバスターミナル)からバスに乗ってスイスのチューリッヒに向かう、というバタバタスケジュールで旅に出ました。
そのときの旅行記は、また後日。^^