あっという間に10月…!ワークショップに参加してから、なんと1ヶ月経ってしまいました…!
言語化するにも時間は必要で、身体と心に落とし込まれてからじゃないとなかなか難しいもんだな、という体験を久々にしております。
まだまとまりきっていない部分もありますが、後半戦について書いていきます。
(前半戦についてのレポートはコチラ)
9/5〜9/7の後半は、「Ultimately Rolfing is for the Rolfer 変容のための場を安定させ、施術を行うために」という、前半戦のワークショップで培った自分自身の知覚を使って、クライアントさんの身体に何が起こっているかを感じ取るような、より普段のセッションに近いロルファーや施術者向けのテーマでした。
私の中で衝撃的だったのが、今までなんとなく、もやっと感じていたものを、少しはっきりと感じ取れた感覚があったこと。
前半戦でのレポートでも書きましたが、私は身体感覚が鈍い、正しくは身体が感じ取っている感覚を自覚できる感覚として捉えるのが苦手な方です。
なので、「強い刺激を入れなくても、身体は変わっていく」とか、「触れているだけで身体がつながって勝手に調整されていく」などの感覚を得られて、身体にはちゃんと自己調整能力があり、実はすごいんじゃね?と確信できたのはかなり後の方です。
ロルフィングを提供する立場になってからも、なんとなくの「身体のパーツがつながってきた感覚」、「組織が動き始めた感覚」はありましたが、今回のワークショップで学んだことで、その「なんとなく」が、より明確に細かいものになってきた気がします。
そしてその感覚を得るためには自分の状態が本当に重要!ということ。
・お腹周りに感覚を集めて、さらにその前後に空間をつくる
・自分が立っている位置の足元から空間を伸ばすイメージで、クライアントさんの身体の周りの空間を包み込む
文字で書くと何やら怪しいですが、特にこの2点をきちんとイメージすることで自分が捉えられる感覚が大きく変わることに気がつきました。他にも色々と空間や自分の身体を意識するイメージは教わりましたが、特にこの2点が私にとってはやりやすいポイントでした。
同じようにクライアントさんに触れているつもりでも、適当な身体の位置、意識も散漫な状態で触れたときと、きちんと自分の身体や周りの空間を意識して触れたときでは、触れる側も触れられた側も全然違う感覚になります。
それは、トレーニング中から実感していたことではありましたが、こんなにも違うのか!と改めて「自分の在り方」の重要さを学びました。
ちゃんと「自分の在り方」を整えると、身体が液体となって流れていく流動性の感覚、目に見えないところまでその流動性が伝わっている感覚、身体がまだ変化の途中で時間を必要としている感覚、など、ワークをする側でも受けている側でもいつもよりもずっと繊細で静かな感覚を感じ取れたような感覚がありました。
総括すると、今回のワークショップは前半後半通して、テクニックを学ぶものではなく、その前の「自分の在り方」と、「相手の在り方」を尊重して、どう調和させていくか?といったものでした。
こういうときはこれをすればいい、と決まったものはなく、あくまで今目の前にいる「その人」がどういう状態なのかを丁寧に見ることの大切さ、そして「その人」の感覚を尊重して、何ができるか?を考える。
そんな、あまり型に捉われない自由な思想で「相手を尊重する」というロルフィングの考え方がとても好きだなぁとドイツでのトレーニング中に感じたことを思い出した、そんな一週間でした。
ドイツでのトレーニング中(特にPhase2)は、本当に「自分が人と違うことを感じていたとしても、何を言ったとしても大丈夫」と感じられる安全な場が作られていて、そこでは自分の感覚が取り繕ったものや周りに合わせたものではなく、本当に感じている「感覚」を初めて意識できました。その「場」が、ロルフィングのワークをする側にとっても受ける側にとってもすごく重要であることを感じ、普段のセッションでもそこは大事にしています。
そんなドイツでのトレーニングを思い出させてくれるような、安全な場を作ってくださった講師の田畑浩良さん、Nicolaさん、通訳の古川智美さん、コーディネーターやアシスタントの皆さま、そして参加者の皆さまに心から感謝いたします。本当にありがとうございました!
このワークショップ後、セッション前にまず空間を整える時間を取ってみていますが、クライアントさんの感じる能力の高いこと高いこと。
日常で意識することはなかなかないけれど、皆さん本当に私よりもずっと繊細な身体感覚を持っているんだなぁと感じる毎日でございます。^^;
私は感覚を開くことは苦手だけど、閉じることは得意なので(オイ)、半年に一度くらいこんなワークショップに参加できたら、定期的に自分の感覚を磨くことができてとてもいいんじゃないかなぁ…と、こっそり次回以降の開催を楽しみにすることにします♪