早いものでもう新年も明けて1ヶ月が経とうとしていますね。
ワニナルの活動拠点であるさいたま市もばっちり緊急事態宣言が出てしまいましたが、引き続き消毒清掃、換気に気をつけながら1日2人限定のまったりペースでセッションを提供しております。
前回のブログに記載しましたが、2021年2/13(土)を以てしばらくお休みに入りますので、それまでに一度お身体のメンテナンスをしておきたい、などのご要望がありましたらお気軽にご連絡くださいね。(2/13からの長期お休みの詳細については、コチラ)
ということで、また先月から今月にかけて10シリーズを終えた方が何名かいらっしゃいますので、掲載に許可をいただいた方の一部の方の声をご紹介します。
・セッション開始時期:2020年8月
・セッション頻度(平均):1ヶ月に1回
この方はちょっと特殊なケースで、10シリーズの途中まで他のロルファーさんからセッションを受けていた方でした。
色々な事情があり、途中からワニナルに来てくださり途中からセッション10までを受けてくださいました。
途中までロルフィングのセッションを受けていただけあって、最初の印象は「けっこう身体は整っている」という印象で、セッション中も身体の変化は早く感覚も繊細にキャッチできている様子が伺えました。
が、色々とお話を伺ううちに「身体の状態が周りの環境にかなり影響を受ける」ことがわかってきました。
セッション直後は身体もしっかりと統合されて、ご本人の感覚としても全身が整っている感覚に近いものを感じられたようなのですが、人混みなど苦手な環境に身を置くとその感覚は失われて身体が折れ曲がったような、自由に動かないような感覚が戻ってきてしまったそうです。
このお話を聞いて、以前似たようなクライアントさんがいたことを思い出しまして、「自分の身体と外部環境の境界が曖昧」な部分があるのでは、と予想しました。
そこをヒントにまた色々とお話を伺って、ご本人の感覚や感情もよりはっきりしたものになっていったように思います。
正直なところセッション10を終えてもこの方の問題をすべて解決!とスッキリは終われなかった印象がありますが、解決の糸口は見えてきたといいますか、この方向でまだロルフィングやボディワークでできることがありそう、というところが見えてきました。
このへんの専門知識がもっとあれば…!と自分の未熟さを痛感することも多かったのですが、できることは必ずあるんだな、と希望も見えた、とてもとても学びが多かったセッションでした。
また、「ロルファーを途中で変えた」という点に関して慎重に伝えておきたいポイントがあります。
途中でロルファーを変えてワニナルに来てくださったからといって、私が前のロルファーさんより優秀なロルファー、というわけではない、ということです。
ロルフィングは一方的な施術ではなく、「セッション」という形でロルファーとクライアントが互いにコミュニケーションを取って心地よい身体に導いていく、という特徴があります。
なので、ロルファーやクライアントが「ここは安全」、「身体をちゃんと委ねられる」と感じられるかどうか、がとても重要な要素となります。
なので、「よくある質問」でも記載していますが、私はセッションの途中でロルファーを変えることについては悪いことだとは思っていません。
セッション中に
・なんだか違和感を感じる
・うまく身体、心がリラックスできていない
・セッションに行くのが怖い、ストレスに感じる
ようなことがあれば、ロルフィングの効果もうまく心身に伝わりません。
それはどちらかが悪いというよりは、「相性の問題」が大きいと思っていますので、ある程度は仕方がないのではと考えています。(万人と合う!という人間はいませんからね…)
なので、今回のクライアントさんからいただいた声ではかなり正直にストレートに書いていただいていますが、決して私が前のロルファーさんより優秀だったわけではなく、たまたまセッションの雰囲気の相性の問題でこうなった、程度で捉えていただければ幸いです。
ただ、相性の問題はかなり重要な要素となりますので、他のクライアントさんの参考のためにも文章は丸ごとそのまま載せさせていただきました。
これは私自身にももちろん言えることで、もし私のセッションで同じようなストレスを抱えている人がいらっしゃいましたら、我慢することはお互いにとって良くないので一緒にいい方法を見つけていきましょう!というメッセージも込めて…
1. ロルフィングを受ける前に、悩んだり感じていた症状、またはこうなりたいという目標は何でしたか?
10 代の中頃から⾃分の⾝体にうまく馴染めず⾃然に動くことができないと感じていました。
また⾝体中の⼒みがひどくて、脱⼒やリラックスすることが⻑年どうしてもできませんで
した。
ロルフィングに出会うまで実は 30 年くらい⾊々なものを探し続けて努⼒や模索をし
てきましたが、どれもピンとくるものに出会えず、もう無理なんじゃないかと諦めの気持ち
も広がっていました。もともと⾃分はどんな⾵に動いていたのか、⾝体を動かしていたのか、何が普通なのか、全然分からなくなっていました。
⽬標は端的に⾔いますと脱⼒やリラックスできるようになりたい・⾝体をリセットしたい
と⾔うことなのですが、今から考えると、裏のテーマ(=もっと⾝体の声を聞けるようにな
りたい)も持っていたように思います。
2. ロルフィングの10回のセッションが終わったあとに、解決できたこと、変わったと気がついたことがありましたら教えてください。
マツダさんにお伝えした変化の中で⼀番⾃分でも⾯⽩いと思ったのは、「レシピを⾒ずに料
理を作ってしまう⾃分」が芽⽣えたことでした。
改めて説明すると、ロルフィングを受ける前の私は料理を作る時に必ずレシピを⾒て作る
タイプの⼈間でした。コミックやアニメなどではレシピがあるにも関わらず⾃分なりに作
ってしまい、なぜか料理に失敗してしまう登場⼈物なんかが出てくることがあります。笑い
話として描かれることが多いですし、過去の私の視点から⾒ると「指⽰事項」が厳然と存在
しているのにそれを無視して⾃分なりに料理してしまうという⾏動はまったく理解できま
せんでした。それまでの私は「⾔われたことができない⼈」のことをある種劣った⼈間であ
るかのように⾒ていたと思います。
私の場合はセッション#9 のあとにしばらく鬱状態になっていた時期がありますが、鬱から
回復する過程で気付いたらその変化が訪れていました。気付いたら、レシピを⾒ずに勝⼿気
ままに料理している⾃分が芽⽣えていたのです。「そうなろう」と考えてそうなったわけで
はありません。気付いたらそうなっていたという感じです。料理以外の領域でも同じような
ことが発⽣しているように感じます。とても興味深い変化です。
あとは、何かを思いついた時に「ブレーキをかける⾃分」がやや薄くなったなと感じます。
思いついたらそのまま⾏動に移してしまう⾃分というのがこれまで以上に⾒られるように
なりました。理性的な制限がかかりにくくなったかも知れません。
でも、別に制限をかけようと思えばかけられると思いますし、料理についての話にも通じるのですが 100 パーセントの極端なシフトではないため、⾃由度が広がった感じかなと思います。
いずれも、「そうしよう」とか「そうなろう」として得られた変化ではないので、とても不
思議な感覚があると共に、⾯⽩いとも感じています。
3. 一番印象に残っているセッションやワークなどがありましたら教えてください。
私はセッション#6 までを他のロルファーさんのところで受け、セッション#7 以降最後ま
でをマツダさんのところで受けました。
それを踏まえた私の感想はどうしても複数のロルファーさんとの⽐較論になってしまいますが、「会話がきちんと成⽴する」「きちんと⼈として尊重される」というのはマツダさんのところでしか感じられない⼤きな特徴でした。
さらに⾔えば「毎回セッション後に懇切丁寧なメールが届く・会話できる」というのは次元が違うレベルの親切さとサービスだったと思います。
ワークとしては⿐の⽳のワークが⼀番印象に残っていますが、それよりも全てのセッショ
ンがきちんと安⼼安全の場で⾏われたことが私にとっては⼤変⼤きく重要な事でした。
4. ロルフィングを紹介したいと思う人はどんな人ですか?
ストレッチやヨガなどでは解決できない⾝体の問題を抱えている⽅にお勧めだと思います。
(といっても病的なものは医者にかかるべきなので、そうではない領域の⽅という意味で
す)
また、あくまで治療効果を謳えるわけではないことは重々承知していますが、ある程度⼼の
問題の改善にも寄与すると思いますので、「⾃分」が分からなくなっている⼈にも勧められ
ると思います。⾝体の声を聞けるようになるというのはとても⼤きな事だと感じます。
5. 最後に、良かった点、苦手だった点も含めて全体的な感想を教えてください。
私はマツダさんのところに辿り着くまでに 3 ⼈のロルファーさんに関わりました。
⼀⼈はメールで少し会話を交わすだけでもまともなコミュニケーションが取れない様⼦でしたので問い合わせだけで実際には受けに⾏くことはありませんでした。
次にセッション#1 から#2 まで受けたロルファーさんは、信じられないほどにサディスティックで相⼿を否定する⾔葉を終始投げつけるような⼈でした。
#3 から#6 まで受けたロルファーさんは、最初優しそうだという触れ込みだったのに実際は⽬が怖いし会話もうまく成⽴しないし、ある出来事をきっかけに信頼関係も破綻し、それ以上は⾏けなくなりました。
マツダさんのところでは#7 以降最後まで受けさせていただきました。ようやく安⼼して通
える⼈に辿り着いたと思ったからです。ロルフィングには相性の問題があるというのは知
識として知っていましたが、実際に複数のロルファーさんの違いを肌で感じ、こんなにも違
うものかと強く思ったものです。
他のロルファーさんでも恐らくセッションとセッションの間にメールで会話することがOK な⽅は多いのかも知れませんが、マツダさんは⽐較にならないほど群を抜いて話しやすかったです。
私は特に、⾃分からは⾃分のことを話さないタイプなので、適切に質問して頂けることでとても話しやすいと感じましたし、そこから派⽣する会話も本当に親⾝に対応していただき、有難かったと感じています。
そういう意味では、セッション外の会話量がとても多く、そこでも親⾝に対応していただけたことは⼤変特徴的だったと思います。
受け⼿(=客)を枠にはめ込もうとするロルファーがいる⼀⽅で、マツダさんの懐の広さも
また特徴的だと思います。「こうであるべき」という決めつけが少ないからか、「安⼼安全」を感じられる「場」をうまく作られているなと感じました。ロルファーとしての経験年数が⻑ければそのような「懐」が広くなるわけではないという事を私は実感として知っています。
新興宗教の神のように「絶対者」として振る舞うことで結果的に相⼿の主体性や尊厳を損な
ってしまうロルファーがいる⼀⽅で(でも恐らく本⼈は⾃覚がないでしょう)、その仕組み
を理解されているのか、マツダさんは場作りと⽴ち位置の⼯夫(⼈間関係の中でどこに⾃分
を位置づけるかということです)については⼤変洗練されていらっしゃる印象でした。きっ
と⽬に⾒えない努⼒や苦労もあったのではないでしょうか。
諦めずに探し続けてよかったと思っています。またいずれ、メンテナンスでお邪魔したいと 思います。ありがとうございました。